みなさま、こんにちは。おふろcafé utatane、マネージャーの小川 陽輔です。
この度、11月26日(金)、27日(土)におふろcafé utataneの大浴場にてサウナ×音楽ライブイベント「Midnight SAUNA.」を開催します！

なんとこちらのイベント、私が温泉道場に入社してからずっと開催の構想を練り始めて3年越しようやくに形にすることができたイベントなんです！幸運なことにも高校・大学時代にフランスに約2年間留学していたのですが、その時現地の大聖堂で聞いたパイプオルガンの演奏の響きに感動して、いつかまたその場所でしか成立しない音の響きにも似た体験を自分が提供したいというと思ったのを今でも忘れません。あの時浴びた音はそれほど鮮烈な体験でした。あの息を呑む音楽体験をもっと多くの人に伝えたいという想いを原動力に、今回の「Midnight SAUNA.」を企画しました。

なぜ温泉道場で、音楽×サウナ？

なぜ音楽にサウナを掛け合わせようと感じた方に今回の経緯を説明させてください。私自身、温泉道場に入社する前までは正直サウナにとりわけ興味があったわけではありません。私は気になるととことんのめり込んでしまう性格なので、常に何か新しいことに挑戦する姿勢のある会社で働きたいと思い、会社を探しているうちに、「好きを仕事に」というその人の持つ内面性をすごく大事にしてくれる社風を掲げる企業が地元にあることを知り、温泉道場の門戸を叩きました。実際に温泉道場で働き始まるとそこには、「自分の好き」を武器に活躍する先輩方の姿がありました。そのなかの一人に「サウナ」を心の底から愛し、その想いで周りの人や環境を大きく変える先輩と出会い、私はより一層「好きなこと＝音楽」を武器に自分自身で仕事を作りと強く思いました。
そんなある時、おそらく俗に言う”ととのう”と言われる、サウナ後のあのなんとも形容し難い恍惚感や陶酔感が入り混じった感覚が私にも初めて訪れ、その状態のままに聴いた音楽が大聖堂で初めて私がパイプオルガンの音を浴びた時の、体が震え上がる感覚をフラッシュバックさせたんです！私はこの時、音楽×サウナで音楽の新しい体験方法を提供できるのではないかと思い、今回「Midnight SAUNA.」を企画しました。

「Midnight SAUNA.」開催には課題が山積みだった？

当初このイベントを提案したものの、大浴場で聴く音楽ってそもそも本当に心地よいのか？浴室内で飲食提供ってできるの？男女で浴室って入っていいの？といった問題が数多くあり、まずはこれらの課題をきちんとクリアしないとこのイベントは成立しませんでした。開催までに3年かかってしまった理由もこれらが大きく関わってます。

まずは、「大浴場で聴く音楽ってそもそも本当に心地よいのか？」という課題です。
おふろcafé utataneに来たことがある方はご存知かと思うのですが、現在男女浴室にはvegetable recordさんが制作してくださった「song for utatane」が流れております。こちらは「音楽を通じて、おふろcafe utataneに来てくださったすべての方に安らぎの時間をお届けしたい。」そんな思いからオリジナルのコンセプトソングを制作頂きました。この楽曲、約60分間にもわたる大作で普段僕らが街中で聴くようなポップスではなくインスト（楽器）のみで構成された楽曲なのですが、これが朝風呂のご年配のお客様から日中の若いお客様までみなさまから「おふろ場の音楽いいね！優しい気持ちになる！」など、本当に温かいお声を頂きました。このことからも私は「音楽は確かに私たちの感情を揺さぶる存在である」ということを確信し、浴室で聴く音楽という新しい”音楽体験”の可能性を感じました。

次に「浴室内で飲食提供ってできるの？」という点ですが、utataneでは今年の5月に、男女浴室に設けたカフェテラス席で、家具や書籍やBGMのインテリアに囲まれてスイーツとドリンクを楽しめる、「おふろ de カフェ」という企画を管轄保健所の衛生指導のもと行いました。日本の温浴施設では浴室と飲食スペースが明確に分かれていて、浴室では飲食禁止が一般的です。しかし、ドイツやフィンランドなどヨーロッパの温浴大国では、浴室・浴槽内で飲食ができる施設が数多く存在します。そういった環境の中で滞在者は、日常の喧騒から離れて、入浴/休憩をゆっくり時間をかけて繰り返し、深くリラックスした余暇を過ごすのです！本企画は世界のおふろの楽しみ方を知っていただくきっかけになればという思いから生まれた企画ですが、この時に作成した飲食提供のガイドラインのおかげで浴室での「飲食の提供は可能」ということにも気づけたのです。

そして最後に「男女で浴室って入っていいの？」という課題です。これがナイーブな問題だけに本当に難しかった。。。けれどもなんとしてもこの課題は「Midnight SAUNA.」を開催するにあたり解決したい点でした。
そんななかで訪れた緊急事態宣言の下で時間短縮営業の波は私たちにも平等に訪れました。この窮地の中でどう営業しようかとutatane全員で毎日毎日考えました。そんな中で生まれた宿泊のお客様限定の企画が「ナイトサウナ」、今となれば「Midnight SAUNA.」の前進企画とも言える企画です。このイベントは通常営業の終わった時間をどうにか有効活用できないかという思いで考えた、宿泊者限定で行われた水着着用の上、異性で楽しめるサウナやおふろを提供した企画です。この際に整えた混浴で行う浴室での企画を行う際の導線やルールが「Midnight SAUNA.」のイベント設計を可能にさせたのです！

このように「Midnight SAUNA.」は、今までいくつもの難所にも目を背けずひたむきに挑んできたutatane全員の想いがたくさん詰まったイベントなのです！

「Midnight SAUNA.」とは？

「Midnight SAUNA.」とは、異性とも一緒に楽しむことができる、混浴サウナと音楽ライブを掛け合わせた今までに体験したことのない、浴室開催のオールナイトイベントです。仲の良いパートナーらと一緒にサウナを体験しながら、約7mもの高さが作り出す浴室特有の反響音の中で行われる6組のアーティストによる生演奏が響き渡るライブ体験や、ロウリュから立ち昇る多種多様な香り、プロジェクター越しに水面に反映する揺らぐ光の粒を全身で浴びることのできるイベントです。

また、イベント当日の日中も、サウナカルチャーを牽引するゲストらによるトークイベント、サウナハットやシルクスクリーンでつくるオリジナルのサウナTシャツのワークショップ、温泉道場が手がけるクラフトビールをはじめとするクラフトドリンクのテイスティングワークショップなどが行われる、まさに音楽とサウナで丸一日かけてゆっくりと心身ともにととのえるイベントでなんです。
温泉道場は、これまでも、「地域で活躍するリーダーを輩出する」という目標のもと、地域の雇用創出や、様々な連携も活かした文化の発信、強みを活かした新たな挑戦に取り組んできました。そんなチームの一員であることには誇りに感じます。同時に、今度は私が「地域を沸かす」番です。「おふろから文化を発信する」を掲げる温泉道場だからこそ実現した本企画をぜひあなたの身体で体験してみてください。

■イベント概要
名称：Midnight SAUNA.（ミッドナイトサウナ）
日程：2021年11月26日（金）、27日（土）
開場時間：10:00〜（混浴サウナ/ライブ24:00-28:00）
入場料：5,060円（26日券）／5,170円（27日券） チケット購入　https://cafeutatane.thebase.in/
※入場料にはフリータイム入館と深夜料金（2,560円）が含まれています。AM10:00〜翌AM9:00まで滞在可能です。
場所：おふろcafe utatane  さいたま市北区大成町4-179-3  TEL.048-856-9899
アクセス：【電車】埼玉新都市交通「ニューシャトル」、鉄道博物館駅（大成駅）より線路沿いを北に向かって徒歩約10分
【車】国道17号線「大成橋南側」信号すぐ、首都高速「与野JCT」から約10分、東北自動車道「岩槻IC」から約20分  ※駐車場は無料です
URL：https://cafeutatane.thebase.in/
主催：おふろcafe utatane
後援：ヒソミネ (hisomine OMIYA) 埼玉県さいたま市北区宮原町2-7-12 1F　TEL.048-783-2252
http://hisomine.com/